勤務医ハル
Tacさんの症例は大学でも有名でした。こんな治療をできる人が本当にいるんだろうか?と教授まで言っていました。中にはフォトショップで作られたサイボーグだという人もいますが、ヤマザキ先生のコメントをお願いします。
ヤマザキ先生
これは実在の症例でTacちゃんは元気に生きています。
これだけの大きな治療になると患者の決意と術者の技術力が重要になります。
患者の決意では、当時、Tacちゃんは「清水の舞台から飛び降りるつもり」で人生をかけて歯科治療に取り組んだので、大成功になりました。
術者の技術力については、日本の歯科の常識では、これだけの修復治療ができて、尚且つあり得ない歯列矯正まで1人の歯科医師が行う、というのは想像を超えていると思いますが、アメリカのSuper GPプログラムを終了した人であれば、100人に1人くらいはこのくらいのことはできると思います。
日本では昔は何人かいましたが、今はヤマザキ先生1人しかできる人はいないと、日本で一番偉い歯医者さんから何度も言われたので、そうなのでしょう。
勤務医ハル
Tacさんの治療ができるレベルに達するには、どのような勉強をしたら良いのでしょうか?
ヤマザキ先生
ヤマザキ先生が思いつくままに言うと
(1) 2019年の全米パブリックIVY大学ランキングで1位になったインディアナ大学の歯学部で4年間勉強し、
(2) DDSの資格を取り、
(3) インディアナ州の開業医免許を取得し、
(4) 大学院は全米トップレベルのOPERATIVE DENTISTRYに在籍し、
(5) 学部長に頼んでSuper GPプログラムを作ってもらい
(6) 2年間臨床トレーニングを受けた後、
(7) 開業して5年くらいフルマウスの症例だけをやり続けると、
ある日突然、できるようになるかもしれません。
以上はヤマザキ先生の実体験ですから、誰かチャレンジして欲しいですね。
恐らく、その人がG.V. BLACK DENTAL OFFICEを継ぐ人になるのだろうと、スピ系のヤマザキ先生は感じています。
勤務医ハル
編集者から一言。ある国立大学の補綴科の教授は、この症例を見て「俺なら上の歯を全部抜いて総入れ歯にしてやる!下はインプラントだ!その方が患者にとっても幸せだろう!」と百人くらいの医局員を前に豪語していましたが、Tacさんはヤマザキ先生のアメリカ歯科標準治療を受けられて幸せだったと僕は思います。