
August 3, 1836 – August 31, 1915
G.V.Black博士は 近代歯科医療の父と呼ばれ、 アメリカはもとより 世界中の歯科医師から、 最も尊敬されている 歯科医師であり、 また歯科医療の歴史の中でも、 最も重要な人物であり 歯科の神様 と呼ばれる事もあります。
G.V.Black博士が 考え出した治療方法、 治療道具、治療設備、 治療理念は、 材料と機能の面では 科学の進歩同様 日進月歩で常に 向上していますが、 それを支えている理想は G.V.Black博士の時代と 全く変わっていません。
G.V.Black博士は 次の聖書の一節を、 自分の後に続く歯科医師に 伝えていたことが 知られています。
DANIEL 12:3-4 And those who have insight will shine brightly like the brightness of the expanse of Heaven, and those who lead the many to righteousness, like the stars forever and ever. But for you, Daniel, conceal these words and seal up the book until the end of time. Many will go back and forth, and knowledge will increase.
ダニエル 12:3-4 未来を予言出来る者は 多くの人々を正しきに 導く者のように 天国や星のように永遠に 明るく輝き続けるであろう しかし、ダニエル、 あなたは最後の時まで この本を閉じて封印をしなさい その結果、 多くの者は自ら知ろうとして 努力をし、その結果、 知識は増すであろう
(1997年7月14日 Norman Yamazaki, DDS.訳)
OPERATIVE DENTISTRY出身のスーパーGPクラスの名医にとってG.V. BLACK先生は神様なんですね。
その後、弟子たちが改良を加えて今日の形があります。
使い方や所作も弟子に教えたので、今も伝わっています。
G.V. BLACK先生がいなければ今のような歯を守ることのできるOPERATIVE DENTISTRYは存在しない、とも言われています。
OPERATIVE DENTISTRYと呼ばれる分野は虫歯の治療やクラウンやブリッジなどの歯が残っている人の治療をする分野です。
つまり、歯科治療の基本の分野なわけで、それまで虫歯になったら抜歯しか選択肢のなかった時代に、
救世主が登場し、時代を経て、その結果の一つが、
1度治した虫歯は2度と虫歯にならない治療となるわけです。
その結果、一生歯を失わない人生
がアメリカでは現実になったのです。
G.V. BLACK先生の開発した治療器具の使い方や所作を
正式に習得した者は全世界に100人(95%はアメリカ人)くらいいて、日本にはヤマザキ先生が一人だけいます。
インディアナ大学歯学部で歯科医師500人くらいを前にして、治療のデモができるのは、この所作をマスターしている人だけなのですが、ランド教授に3年間マンツーマンで指導を受けたヤマザキ先生は大学院の2年目に、していました。
ヤマザキ先生が東京医科歯科大学で講師、北大のヤンマくんが助手で指導係だった時、ヤマザキ先生の治療の様子を見て、ヤンマくんはオダッチと2人で唸っていた、とコバケンの弟子のヨシダが言っていたので、ヤンマくんはわかっていましたね。

ちなみに、基礎の病理学の茅野教授も、神戸大震災の時、神戸に医療派遣チームで行ったヤマザキ先生の治療の様子を見て、
「ヤマザキ、お前は生意気だけど、凄いのは認める」
と言ってましたから、わかったんでしょうね。
とはいえ、高度な治療に無関係な日本の歯科医師の多くはわからないと思いますね。
そんな中でも、大野の純ちゃんがヤマザキ先生ファンなのは全国のフリーランス衛生士の常識だということですが、その理由がアメリカで海千山千の歯科医師500人を前にして治療をしても、みんな黙って見ている、ということらしいので、ハルちゃんが大野の純ちゃんレベルの歯科医師になった時にはわかるかもしれません。